MEOとは?自分で出来る無料のMEO対策|ローカルSEO

困っている人

最近よくMEO対策の営業があるけど、MEOってどんな効果やメリットがあるんだろう?

お金を掛けずに自分でやる方法はないのかな?

カトケン

こんな悩みを解決する記事を書きました。

2010年にGoogleでベンダー社員として働き始め、今までに3,000件以上の室内版ストリートビューを撮影してきました。現在は株式会社ブリッヂというバーチャルツアー制作の会社を経営しています。

この記事では、そもそもMEOとは何かという基本の解説から、どうすればGoogleビジネスプロフィールの順位が上がるのか、実際に自分で対策するにはどうすればいいのか、という事を詳しく解説していきます。

初心者の方でもMEOの知識を身につける事で、お金を掛けずに自分で対策をする事ができるようになりますので、ぜひ記事を見ながら実践してみて下さい。

🔽動画でも解説していますのでこちらもご覧下さい。

目次

MEOとは?

MEOとは、Google検索やGoogleマップ検索で、Googleビジネスプロフィールを上位に表示させるための手法です。

このMEOという呼び方は日本のMEO対策業者さんが作った言葉で、Map Engine Optimizationの略称という事になっています。

webサイトを検索に最適化させるSEO(Search Engine Optimization)という手法がありますが、MEOはこの頭をMapにした造語で、正式な名称はローカルSEOになります。

SEOとMEOの違い
SEO

webサイトをGoogle検索に最適化し、表示順位を上げる為の対策。

MEO

GoogleビジネスプロフィールをGoogle検索、Googleマップ検索に最適化し、表示順位を上げる為の対策。

多くのユーザーがスマートフォンからGoogle検索やGoogleマップ検索を使ってお店の情報を調べているため、店舗集客の為に適切なMEO対策を行う重要性が高まっています。

MEO対策のメリット

適切なMEO対策を行うことで、あなたのお店のGoogleビジネスプロフィールが検索結果の上位に表示されやすくなります。

GoogleビジネスプロフィールはGoogleマップからの検索だけでなく、Google検索の結果にも優先して表示されますので、競合他社よりも上位に表示する事が出来れば、たくさんの人に自分のビジネスをアピールする事が出来ます。

MEO対策をする際の注意点

MEO対策を外部に委託すると、業者さんによっては短期的に順位を上げようとしてGoogleに嫌われるような間違ったMEO対策を行ってしまう場合があります。その場合、Googleビジネスプロフィールの順位が下がったり、削除や停止の措置を受けてしまう事があります。

間違ったMEO対策とは、必要以上の検索キーワードをGoogleビジネスプロフィールに記載したり、ユーザーを騙すようなやらせのクチコミや点数を付ける事などが該当します。

詳しくは以下の記事で解説していますので目を通してみて下さい。

正しい方法で行えばMEO対策にデメリットはありませんので、ぜひご自身で対策をして貰えればと思います。

Googleビジネスプロフィールの順位決定3つのしくみ

実際の対策に入る前に、Googleビジネスプロフィールの表示順位がどうやって決まるのかを説明します。

Googleの公式ページに書いてあるのはこの三つです。

ローカル検索結果の掲載順位が決定される仕組み
  1. 関連性
  2. 距離
  3. 視認性の高さ

この三つの評価の総合で順位が決まってきますので、一つづつ確認していきましょう。

①関連性

関連性は、例えばユーザーが「カフェ」というキーワードで調べた時に、Googleビジネスプロフィールの説明文や投稿、口コミなどにその「カフェ」というキーワード自体や、喫茶店、コーヒーなどの関連するキーワードが含まれているかどうかで判断されます。

この関連性を高めるためには、自分のお店のお客さんになる人がどんなキーワードで検索するかを考えて、それをGoogleビジネスプロフィールの紹介文に記載する事が重要になります。

  • ユーザーが検索したキーワードと関連性の高いビジネスプロフィールがより評価される。

②距離

検索するユーザーの位置情報や、検索ワードに地域名が含まれる場合、その場所から近い住所のGoogleビジネスプロフィールが上位に表示されやすくなります。

距離の評価を受けるために、Googleビジネスプロフィールの住所はしっかりと入力しておきましょう。

  • ユーザーが検索した場所と近い住所のGoogleビジネスプロフィールがより評価される。
  • 「横浜 カフェ」のように【地域名+業種】などで検索された場合、その地域名に近いGoogleビジネスプロフィールがより評価される。

③視認性の高さ

「視認性の高さ」の項目では、インターネット上での知名度に加え、オフラインでの知名度も加味して評価されるため、Googleビジネスプロフィールを管理、運用するだけでは評価が上がりづらいです。

  1. Googleビジネスプロフィールにお店のHPを登録する
  2. そのHPのSEO対策を行う
  3. その他のSNSでも継続して発信を行う

という様に、様々な方法で継続して情報発信をする事が重要になります。

  • オンライン、オフラインを含む総合的な知名度が高いビジネスが評価される。

まずは、①関連性、②距離、③視認性の高さ、という三つの項目の評価を高めることで順位が上がっていく、という事をざっくりと理解して貰えればOKです。

MEO対策に重要な6つのポイントと手順

ここからは、実際にMEO対策を行う上で重要なポイントを解説していきます。

Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプページに「ローカル検索結果のランキングを改善する方法」という記載があるので、それを一緒に確認していきましょう。

Googleビジネスプロフィールの表示順位を上げる為に推奨されている6つの方法を引用し、具体的な手順を解説していきます。

①詳細なデータを入力する

ローカル検索結果は、検索語句との関連性が十分に高いものが表示されるため、ビジネス情報の内容が充実しているほど、検索語句と一致しやすくなります。

重要: ビジネス情報は必ず最新の状態を保つようにしてください。

必ずすべてのビジネス情報をビジネス プロフィールの管理画面に入力して、ユーザーにビジネスの内容、所在地、営業時間が表示されるようにします。次のような情報を入力します(ただしこれらに限定されません)。

・住所

・電話番号

・カテゴリ

・属性

https://support.google.com/business/answer/7091?hl#zippy=%2C%E8%A9%B3%E7%B4%B0%E3%81%AA%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%92%E5%85%A5%E5%8A%9B%E3%81%99%E3%82%8B

Googleビジネスプロフィールは、ユーザーが検索したキーワードと関連性の高いものが上位に表示されやすくなります。この関連性を高めるために、Googleビジネスプロフィールで編集できる項目には全て情報を入力しておきましょう。

その際、自分のお店のお客さんになる人(ユーザー)がどんなキーワードで検索するかを考え、そのキーワードをビジネス内容に記載する事が重要です。

ただし、検索されたいキーワードを何度も大量に盛り込むような記載はGoogleに歓迎されませんので注意しましょう。

ユーザーが入力すると思われるキーワードの考え方について、例として「横浜にあるカフェ」のGoogleビジネスプロフィール編集する場合を想定してご説明します。

最初に、Googleの検索バーに「横浜 カフェ」と入力してください。するとGoogleのサジェスト(おすすめ)機能で、検索されている回数が多いキーワードの組み合わせが以下のように表示されます。

ここに表示されている、おしゃれ、バイト、勉強、ランチ、などは、横浜のカフェを探している人が求めているプラスアルファの情報なので、この中で自分のお店にも当てはまるものがあれば是非紹介文に追加して下さい。

検索される可能性の高いキーワードを記入できればニーズがマッチしたお客さんにお店を見つけてもらえるようになります。

注意点としては、お店とマッチしていないキーワードを検索が多いからといって記入する事はやめましょう。

検索して来るお客さんのニーズとお店がマッチしなければ悪いクチコミがつく原因にもなりますし、事実と違う内容をGoogleビジネスプロフィールに書くとGoogleにポリシー違反としてペナルティを受ける場合もあります。あくまでも検索するお客さんにとって便利かどうか、役に立つかどうかを考えて記入しましょう。

ビジネス内容を記載するにはGoogle検索でご自身の店舗名を検索し、表示される「プロフィールを編集」を選択します。次の画面で「ビジネス情報」を選択すると表示される「説明」の欄にお店の紹介文を記入しましょう。

※オーナー確認をしていない場合は編集できないので、次の項目「②ビジネスのオーナー確認を行う」を見て先にオーナー確認を済ませて下さい。

また、ビジネス内容だけでなく、営業時間、住所、電話番号、カテゴリ、属性といった情報はGoogleビジネスプロフィールの評価にプラスになるので全て入力しましょう。営業時間や商品など、情報が変わった場合はすぐに修正して最新の状態を保つ事も重要です。

②ビジネスのオーナー確認を行う

ビジネスのオーナー確認を行うと、Google マップや Google 検索などの Google サービスで、ローカル検索結果にビジネス情報が表示される可能性が高くなります。

https://support.google.com/business/answer/7091?hl#zippy=%2C%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E3%82%92%E8%A1%8C%E3%81%86

オーナー確認をしたGoogleビジネスプロフィールは、それだけでしていないものと比べてプラスに評価されます。また、オーナー確認しないとGoogleビジネスプロフィールの編集ができないのでまず最初に行ってください。

Googleビジネスプロフィールをオーナー確認する際、住所や電話番号、HPアドレスといった基本情報を入力するのですが、この情報はHPや他のSNSに記載しているものと統一する必要があります。

例えばオーナー確認をするGoogleビジネスプロフィールの名前が「カフェブリッヂ」だとして、HPも「カフェブリッヂ」という名前で存在しており、SNSも「カフェブリッヂ」で運用している場合、店名や住所、電話番号を全て一致させておくと、このGoogleビジネスプロフィールが他のインターネット上のビジネス情報と同じものだと認識されて、HPやSNSの評価がこのGoogleビジネスプロフィールにもプラスして評価されるようになります。

ネット上の様々な媒体で情報発信をしている場合は、基本情報は全て統一しましょう。

※Googleビジネスプロフィールの作成、オーナー確認の具体的な方法については以下の記事で詳しく解説しています。

③営業時間の情報を正確に保つ

開店時間や閉店時間、祝祭日や特別なイベントに合わせた特別営業時間などを含む営業時間を定期的に更新しましょう。正確な営業時間が表示されていれば、顧客は営業時間を把握でき、安心して営業時間中に店舗を訪れることができるようになります。

https://support.google.com/business/answer/7091?hl#zippy=%2C%E5%96%B6%E6%A5%AD%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AE%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%92%E6%AD%A3%E7%A2%BA%E3%81%AB%E4%BF%9D%E3%81%A4

お店の正確な営業時間を記載しておく事は非常に重要です。せっかく来たのにお店が開いていないとお客さんをがっかりさせてしまい、悪いクチコミが付いてしまう原因になります。来店してくれるお客様のために祝祭日含めしっかりと記載しておきましょう。営業時間の編集は、ご自身が管理するお店の名前をGoogleで検索すると表示される「プロフィールを編集」から行えます。以下の画像を参考にやってみて下さい。

④クチコミの管理と返信を行う

ビジネスに関してユーザーが投稿したクチコミに返信しましょう。クチコミに返信することで、ユーザーの存在やその意見を尊重していることもアピールできます。ユーザーから有用で好意的な内容のクチコミが投稿されると、ビジネスの存在感が高まり、顧客が店舗を訪れる可能性が高くなります。

https://support.google.com/business/answer/7091?hl#zippy=%2C%E3%82%AF%E3%83%81%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%81%AE%E7%AE%A1%E7%90%86%E3%81%A8%E8%BF%94%E4%BF%A1%E3%82%92%E8%A1%8C%E3%81%86


クチコミの点数や数は、Googleビジネスプロフィールの直接的な評価につながります。実際にお店に来てくれたお客さんにクチコミをお願いするなど、なるべくたくさんクチコミがつくように工夫しましょう。

※クチコミを書いてくれたら割引にするなどの行為はGoogleのポリシー違反になる可能性がありますので行わないようにしましょう。

以下の画像のように、ご自身のGoogleビジネスプロフィール名でGoogle検索し、「最初のクチコミを獲得しましょう」を選択するとクチコミ記入画面へのリンクを作る事が出来るので、リンクをQRコードにして店頭に設置したり、メールに記載してお願いすればお客さんからクチコミをつけてもらい易くなります。

また、付いたクチコミに対して返信をする事で、お店が顧客とのコミュニケーションを大事にしている事をユーザーに伝える事ができます。高評価、低評価に関わらず、クチコミに対して真摯に返信する事が望ましいです。

⑤写真を追加する

ビジネスの内容を伝え、商品やサービスを紹介するには、写真をビジネス プロフィールに追加します。的確で訴求力のある写真を掲載すれば、求めている商品やサービスがあることを顧客にアピールできます。

https://support.google.com/business/answer/7091?hl#zippy=%2C%E5%86%99%E7%9C%9F%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0%E3%81%99%E3%82%8B


お店の魅力が伝わる写真をGoogleビジネスプロフィールに掲載する事で、検索したユーザーの目を引き、クリックして貰いやすくなります。写真の数は多い方が良いですが、30枚を目標に少なくとも10枚はアップしましょう。

その際、ただ数を増やすだけではなく、お客さんの目線になってお店を選ぶ時にどんな写真があったら便利かを考えて選びましょう。

例えばレストランの場合、料理の写真や店内の様子がわかる写真が必須になります。お店に来てもらいやすくする為、笑顔のスタッフさんの写真や、席と席のスペースの広さなど、安心感を与える写真も重要です。また、店舗外観の写真があれば来店時に迷わず到着できるので、このような視点で写真を確実にアップしていきます。

写真の追加はGoogleマップアプリから行います。Googleマップでご自身のお店を検索したら「プロフィールを編集」を選択し、「写真」を選択すると写真を追加する画面になります。

⑥店舗の商品を追加する

小売店の経営者は、店舗の商品をビジネス プロフィールに追加して、販売中の商品を店舗周辺の買い物客に表示できます。

https://support.google.com/business/answer/7091?hl#zippy=%2C%E5%BA%97%E8%88%97%E3%81%AE%E5%95%86%E5%93%81%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0%E3%81%99%E3%82%8B

Googleビジネスプロフィールには店舗の商品を掲載する機能があります。以下の画像のように、ご自身のGoogleビジネスプロフィール名でGoogle検索し、「プロフィールを編集」から「商品」を選択します。続けて「商品を追加」を選択すると、商品名や商品写真、価格を設定する事が出来ます。

商品を追加すると、以下の画像の様にGoogleビジネスプロフィール内に「商品」の項目が追加され、各商品の詳細を表示する事ができる様になります。

商品のページにはHPへのリンクや電話による問い合わせボタンを設置する事が出来るので、興味を持ってもらったユーザーにすぐアクションを起こしてもらう事が出来ます。

まとめ

最後に、ここまでの内容をおさらいしていきます。

MEO対策に重要な6つのポイント
  1. 詳細なデータを入力する
  2. ビジネスのオーナー確認を行う
  3. 営業時間の情報を正確に保つ
  4. クチコミの管理と返信を行う
  5. 写真を追加する
  6. 店舗の商品を追加する
①詳細なデータを入力する
  • Googleビジネスプロフィールは、検索語句との関連性が高いものが表示される
  • 必ず入力すべき情報
    ビジネス内容、営業時間、住所、電話番号、カテゴリ、属性
  • 情報は常に最新の状態に保つ

◎ビジネス内容を記載する際の注意点
・ユーザーが入力すると思われるキーワードを説明に含める
 その際、自分のお店にちゃんとあてはまる内容を厳選する
・長くなりすぎたり、繰り返しにならないように気をつける

②ビジネスのオーナー確認を行う
  • オーナー確認は真っ先に行う
  • 基本情報はHPや他のSNSで使用している内容と統一する
③営業時間の情報を正確に保つ
  • 常に最新の営業時間を表示する
  • 祝祭日などイレギュラーな内容も入力しておく
④クチコミの管理と返信を行う
  • 口コミがついたら返信する
  • 来店して下さったお客様に口コミを書いて貰えるよう依頼する
⑤写真を追加する
  • ユーザー側の視点で、求められる写真を考えて掲載する
⑥店舗の商品を追加する
  • 個別の商品を掲載しておく事で、ユーザーにアクションを起こして貰う導線を作る

ここまでがGoogleの公式ページでオススメされているMEOのやり方です。今回紹介したものは全て重要ですので確実に行いましょう。

その他にもGoogleビジネスプロフィールの編集画面で追加出来る項目があり、効果の大小はあるのですが基本的に自分のお店に当てはまる項目は全て記載する事をおすすめします。

以下の記事ではスマホでGoogleビジネスプロフィールを編集する方法を分かりやすく解説していますので、ぜひ見ながらやってみて下さい。

今回解説したGoogleビジネスプロフィールには、お店や施設の中のストリートビューを掲載する事ができます。

店内のストリートビューがあると、お店に来た事がない初めてのお客さんに安心感を与える事ができ、興味を持って貰う事で来店のきっかけにもなります。詳細が気になる方は以下のリンクから見てみて下さい。


最後まで読んで頂きありがとうございました。それではまた!

この記事を書いた人

株式会社ブリッヂ 代表取締役

2010年からGoogleのベンダー社員として3,000件以上の室内版ストリートビューを撮影してきました。
VRや360度コンテンツの作り方、Googleビジネスプロフィールの使い方が学べるブログを書いています。

目次
閉じる